今から15年以上前、吉本ユータヌキさんは居酒屋でアルバイトをしていた。
当時18歳ではっきりとした夢はなく、なんとなく音楽の専門学校に進学した。
漠然と「音楽で仕事ができればいいな」と思っていた。
バイト先には1歳下の女の子がいて、ある日、将来についての話になった。
見えを張って「バンドマンとして売れたい」といったような覚えがある。
一方、彼女は「夢? 地味なんやけど……」と前置きした上で、こう言った。
「空港のチケットカウンターで働きたいの」
意外な答えだったので、すぐこんな風に返してしまった。
「カウンターって! ほんま…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル